平成25年12月11日 定例会 消防・観光施策・アマゾンについて

平成25年 12月 定例会 - 12月11日-03号

◆3番(大川裕君) それでは、通告に従い順次お伺いいたします。
 まず、消防広域化についてです。
 市町村の消防の広域化については、国の指針の中に基本的な事項が書かれております。消防は、災害や事故の多様化及び大規模化、都市構造の複雑化、住民ニーズの多様化等の消防を取り巻く多様の変化に対応し、今後とも住民の生命、財産を守る必要があります。しかしながら、小規模な消防本部においては、出動体制、保有する車両、専門職員の確保など問題があること、組織管理や財政運営面での厳しさが指摘されることがあるなど、消防の体制としては必ずしも十分でないと指摘される場合があります。これを克服するためには、市町村の消防の広域化により、行財政上のさまざまなスケールメリットを実現することが極めて有効であります。
 具体的には広域化によって、1.災害発生時における初動体制の強化、2.統一的な指揮のもとでの効果的な部隊運用、3.本部機能統合等の効率化による現場活動要員の増強、4.救急業務や予防業務の高度化及び専門化、5.財政規模の拡大に伴う高度な資機材の計画的な整備、6.消防所署の配置や管轄区域の適正化による現場到着時間の短縮等、消防力の強化による住民サービスの向上や消防に関する行財政運営の効率化と基盤の強化が、広域化をするメリットとして挙げられております。
 平成25年3月31日、本市においても、小田原消防と足柄消防組合が統合し、県西区域2市5町を管轄する広域消防がスタートしました。
 そこで、まず、質問の1として、広域化実施後半年以上が経過して、見えてきたメリット・デメリットについてお伺いいたします。
 次に、消防団についてです。
 消防団は、消防本部や消防署と同様、消防組織法に基づきそれぞれの市町村に設置される消防機関であり、地域における消防・防災のリーダーとして、平常時、非常時を問わずその地域に密着し、住民の安心・安全を守るという重要な役割を担っております。また、常勤の消防職員と異なり、火災や大規模災害時に自宅や職場から現場へ駆けつけ、その地域での経験を生かした消防活動、救助活動を行う、非常勤特別職の地方公務員であります。
 本市においては、22分団、732名の方が務められており、当該市町村の区域における消防を十分に果たすべき責任を有し、市町村長が管理すると消防組織法では述べられております。
 そこでお伺いいたします。質問の2として、今までるる述べたとおり、消防団は地域の安心・安全を守るものですが、同時に行政として消防団の安全を守っていく責務があります。そこで、消防活動における消防団の位置づけについてお伺いいたします。
 次に、小田原市の観光施策についてです。
 この先、人口が減り、少子高齢化が進む中、市として目指すべきは交流人口の拡大であります。観光は、交流人口の拡大に大きく貢献すると同時に、関連する産業のすそ野が極めて広く、総合的戦略産業とでも言い得るものであり、その可能性は限りなく大きいと考えます。
 国内外の人々に対して、私たちの地域の観光を促進することは、新たな雇用や消費を生み、投資を呼び込み、地域経済を牽引する大きなファクターとなります。市として個性あふれる観光地域をつくり上げ、その魅力を積極的に売り込んでいくことは、地域の経済を潤し、ひいては市民にとって誇りと愛着の持てる活力あふれるまちを築くもととなると確信しているところであります。
 そのためには、旅行者の嗜好をしっかりととらえ、観光地域が環境と伝統に根差して発展し続けるよう、その質と集客力を高めることが肝要であると考えます。今後、中心市街地の活性化を図るためにも、本市を訪れる人をふやすことは喫緊の問題です。
 そこでお伺いいたします。質問の1として、本市における入り込み客数はどのように推移しているのか、また、その結果を市ではどのように分析しているのかお伺いいたします。
 質問の2として、市民会館跡地の大型バス駐車場利用計画についてです。
 本市に観光で訪れる人々が使う交通手段は、車かバスか電車でそのほとんどが占められると思います。その中で大部分とは言えなくても多くの人が利用しているであろう観光バス客の受け皿は、本市においては、特に中心市街地において足りていないということは前回の質問のときにも申し上げてきたところであります。
 9月議会での私の質問の答弁で市長は、観光客の皆さんに対するさまざまな機能配置につきましては、お城通り地区のみならず、今後さまざまな整備計画を立てていかねばならない三の丸地区、またお城周辺のさまざまな拠点も含めて、総合的に配置や車両の動線を考えていく必要があると答えられております。
 そこでお伺いいたします。先日、11月23日付の新聞報道において、「市民会館跡地を観光バス駐車場に活用へ」との報道がなされましたが、市としての見解をお伺いいたします。
 次に、Amazon.co.jpでの神奈川県フェア「小田原特集」についてお伺いいたします。
 この神奈川県フェア「小田原特集」は、市内事業者がアマゾン社のオンラインサービスを利用して本市の特産品専用のページに出店し、本市特産品を販売するもので、アマゾン小田原FCの開業に伴い、本市とアマゾンジャパン・ロジスティクス株式会社との間で結ばれた進出協定をもとに、同社の地域貢献として行われたものです。
 私は、本年9月の定例会において、この本市特産品のインターネット販売について何点か質問をさせていただきました。少しおさらいをさせていただきますと、この事業の目的、特徴、出店、出品の目標、さらには本市ホームページとのリンクといった事業を成功に導き、本市の地域経済の活性化に向けた提案を含め質問をさせていただいたと記憶いたしております。これらの質問に対し、市長をはじめ市執行部の皆様には、立場は違えども私と考えを同じくするものとして、事業を成功に導くため、本市事業者やアマゾン社と十分な意思疎通の議論を重ね、さらに地域経済の活性化へ向けたインターネット販売における小田原モデルの検討と、非常に前向きな御答弁をいただきました。そして、いよいよ10月21日から神奈川県フェア「小田原特集」がスタートいたしました。実際の「小田原特集」のページを見ますと、小田原の特産品・名産品として、かまぼこ、梅干し、伊達巻き、干物、和洋菓子、木製品と分類され、それぞれの商品が一覧で見られる形になっており、魅力的な本市の特産品がずらりと並んでおります。また、市長から皆様へのごあいさつが掲載され、その内容は、本市の名産品・特産品のPRと本市への観光をPRするものでした。そして、期間の1カ月を終了して、現在市ではその結果について考察をされているところではないかと存じます。
 そこでお伺いいたしますが、この事業の出店数と出品品目、さらには、これはお答えづらいかとも思いますが、販売金額はどの程度であったか、また、売れ筋商品はどのようなものであったか、そして、この結果をどのように受けとめていられるか、まずは質問いたします。
 次に、今後の本市特産品のインターネット販売についてお伺いいたします。
 神奈川県フェア「小田原特集」の期間は1カ月間でありましたが、現在も、アマゾン社のオンラインサービスには、本市の特産品専用の「小田原特集」のページが継続して運営されており、全国に本市特産品を販売できる状況が整っております。この事業の目的である本市特産品の販路拡大、さらには、その先の大きな目標である地域経済の活性化に向けて、私は、この事業の継続、さらにはブラッシュアップを図り、よりよい「小田原特集」への取り組みが必要であるのではないかと考えております。
 そこでお伺いいたしますが、今後の「小田原特集」について、市ではどのように考え、取り組んでいかれるのかをお伺いいたします。
 以上で登壇しての質問を終わります。(拍手)

◎市長(加藤憲一君) 3番大川議員の御質問に順次お答えを申し上げます。
 初めに、消防の広域化後のメリット・デメリットについての御質問でございました。消防の広域化後のメリットにつきましては、総務常任委員会で御報告させていただきましたとおり、救急出動に関しましては、現場到着時間の短縮、特に行政境の地区で大きく短縮が図られております。また、災害出動に関しましても、現場到着時間の短縮のほか、初動体制における出動部隊数の増加による被害の軽減などの効果が出ております。消防の広域化後のデメリットにつきましては、特段生じていないと考えておりますが、長期的な課題として、消防力の重複など、地域によって消防力に不均衡が生じておりますことや、今後の消防職員の大量定年退職に伴う職員の年齢バランスの不均衡等、職員採用に係る課題もございます。今後、費用対効果を勘案することはもとより、関係市町の意向も十分に把握しつつ、将来的な署所の適正配置のあり方を含め、しっかりと諸課題への対応を図ってまいりたいと考えております。
 次に、消防活動において、本市消防団は常備消防に対してどのような位置づけになっているのかとのお尋ねでございました。消防活動時における消防団の位置づけにつきましては、消防組織法により消防署と消防団との間に法律上において上下関係はございませんが、火災、その他の災害時の消防活動を迅速かつ効果的に行うため、指揮系統を一元化しておく必要がありますことから、消防長または消防署長の所轄のもとに行動することと規定されております。
 次に、本市の入り込み観光客数の推移についてのお尋ねでございました。過去3年間の延べ観光客数の推移につきましては、まず平成22年が504万人、平成23年が425万人、平成24年が437万人となっており、今年、平成25年は、1月から6月までの上半期の数字を前年同期で比べますと約14%増加しております。また、中心市街地の状況を示す一つの指標であります小田原城址公園の延べ観光客数につきましては、平成22年が227万人、平成23年が194万人、平成24年が250万人となっており、今年の上半期に関しましても前年同期比で9%ほど増加しております。以上のことから、本市における入り込み観光客数については、東日本大震災の影響により一時的に減少したものが、震災前の水準に向け、着実な回復傾向にあるととらえております。
 次に、入り込み観光客数のデータを、本市としてどう分析しているのかとのお尋ねでございました。平成24年の県の調査結果によりますと、延べ観光客数437万人のうち、約95%に当たる414万人が日帰り観光客または本市以外の宿泊客でありまして、さらに、その半数以上の約250万人が小田原城址公園を訪れているということが、本市の大きな特徴であると考えております。このような現状や、本市が置かれた地理的条件、宿泊施設の整備状況などを総合的に勘案いたしますと、日帰りまたは立ち寄り観光客に着目した方策を進めていくことが重要であると考えております。そこで、本市といたしましては、小田原城址公園のみならず、食や歴史・文化にまつわる数多くの資源を活用し、観光客の回遊性の向上を図り、滞在時間を少しでも長くできるような施策を展開していかなければならないと考えております。
 次に、市民会館跡地に関するお尋ねがございました。芸術文化創造センター完成後の市民会館用地につきましては、その周辺用地も含め、小田原駅・小田原城周辺まちづくり検討委員会における議論を経て、周遊拠点整備を進めるという方針をお示しさせていただいております。具体的には、回遊促進施設として歴史・文化や街なか情報を発信するガイダンス施設を整備するとともに、国道1号からの小田原城の眺望等に配慮した駐車場として活用することとしております。これを基本にして、今後、小田原駅周辺の駐車場施設のあり方も含め、活用を検討していくことになるわけでございますが、いずれにいたしましても、当該地は三の丸地区に存在しておりますことから、芸術文化創造センターという新たな拠点施設と、小田原城跡等の歴史的環境が調和したまちづくりを進めることを念頭に、詳細な整備のあり方について詰めてまいりたいと考えております。
 次に、神奈川県フェア「小田原特集」の出店等の状況についてのお尋ねでございます。アマゾン社からの報告によりますと、「小田原特集」への出店数、出品品目は、21社、534商品でございまして、販売金額の詳細は申し上げられませんけれども、数百万円単位であり、また、売れ筋は詰め合わせなどのセット商品が多かったと伺っております。まずは、「小田原特集」に多くの市内事業者が出店してインターネット販売の内容を知ってもらい、一方で本市の特産品が多くのアマゾンユーザーの目に触れ、実際に販売されたことは、非常に有意義であったと考えております。また、アマゾン社によりますと、神奈川県フェア全体の販売金額の中で「小田原特集」は相当の割合を占めていたということでありまして、大成功であったと認識しているとも伺っております。本市もアマゾン社と同様に、本市特産品のインターネット販売としての第一歩であるこの「小田原特集」は大きな成果をおさめたととらえております。
 次に、本市特産品のインターネット販売の今後についての御質問でございます。1カ月のフェア終了後、早速、アマゾン社と今後の「小田原特集」について意見交換を行っております。本市では、この「小田原特集」を今後も継続して取り組んでまいりたいと考えており、アマゾン社と協力して、よりよいものにしていきたいと考えております。アマゾン社も同様の考え方でございますので、今後もアマゾン社と綿密に情報交換をしながら「小田原特集」を実施し、本市特産品のインターネット販売にさらに取り組んでまいりたいと考えております。
 以上をもちまして、3番大川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。

◆3番(大川裕君) 一定の御答弁ありがとうございました。
 それでは、順次再質問をさせていただきます。
 まず、消防の広域化の項目について。11月20日の総務常任委員会において、効果についての報告がなされているわけですけれども、現場への到着時間は出ていますが、実際の消火活動を始めるのにかかった時間が出ていないというところで、実際の火事場において消火活動にかかる時間というのは一番重要だと思うのですが、そこら辺のデータとか、そういうところは精査をされているのかお伺いいたします。
 また、今までは、現場を管轄する分署が出動して消火活動を行っていたわけですけれども、道路事情とか水利に詳しいといった優位性がそこにはあったと考えられますが、一元管理で分署を問わず出動させている現状で、水利や道路、住宅事情等のその地域の特性についての把握には問題がないのかどうか、まずはお伺いいたします。

◎消防長(本多高弘君) 3番大川議員から、火災事案を見ると、現場到着してからの放水時間と、あと地域の特性を把握しているかという再質問がございました。私からの答弁とさせていただきます。
 まず、現場到着してから放水開始までの時間というのは、災害現場の水利状況等に影響されるものでございまして、これにつきましては、広域化前と比較しても大きな変化は生じていないというふうに把握しております。それから現場の特性についてですけれども、従来から消防車両に配備しているナビゲーション機能を備えた車両運用端末装置、これは、災害現場付近地図、消防水利や通行障害等さまざまな支援情報が確認できます消防情報指令システムと連動した装置でございますけれども、これらの運用等で、管轄面積の拡大による地理不案内への対応を講じております。今後も、消防活動の万全を図るために、管轄区域内の地理及び水利の実態把握に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) ありがとうございました。
 水利のことに関してとか、そういうことに関して地域の特性というのを把握しなければやはり動けないと思いますから、しっかりと熟知した方が出動していかれるように体制を整えていただきたいというふうに思います。
 9月中旬から立て続けに大きな火災が発生したわけですけれども、特に扇町の火災のときには、私の家の目の前でございまして、目の前の家が4軒延焼して燃えてしまったわけです。折からの台風の南風にあおられて、あれよあれよという間に、火の勢いが衰えずに鎮火に8時間ほどかかってしまったわけです。当日、地元の第9分団に加えて、第8分団、第10分団、第11分団が出動して、6台の可搬ポンプがフル稼働していたわけですけれども、現場において基本的に指揮系統はどういうふうな形で行われているのか。また、指揮者になる規定はどういった形で決められているのかお伺いさせていただきます。

◎消防長(本多高弘君) 現場における指揮系統のお話ですけれども、先ほども消防組織法の関係で御答弁申し上げましたけれども、現場においては、消防署の指揮者の管轄下に消防団も入っていただいて、一緒に活動するということになっております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 今の質問の中で、指揮者になるべき立場についての規定はどういうふうになっているのかというふうにもお聞きしているのですけれども、その現場においての指揮者はどういった方がなられるのかということを、今の質問ではお聞きしているのですが、御答弁をお願いします。

◎消防長(本多高弘君) 重ねての御答弁になりますけれども、現場の指揮者の規定といいますか、消防署から行った指揮隊の指揮者が全体を統括するという形になっております。

◆3番(大川裕君) 指揮者になるためには、どういったスキルが必要で、どういった立場の方がなられるか。常設消防の中で指揮者になるにはどういった過程を経てなられているのか。現状、指揮者になる方は、入ったばかりの人が指揮者になるわけにはいかないと思いますので、どういった方がなるのかをお伺いしています。

◎消防長(本多高弘君) 指揮者になるべき立場の人間というのは、消防署の中でも課長級の者が常に指揮者になるような形をとっております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 9月の火災の当日は、各分団は一番危険な風下で放水をしていたわけです。また、鎮火後、出動した団員たちに話を聞くと、消火活動のために本署の指示で火災現場の住居の2階へ上がって消火活動をしたそうです。もちろんその建物はみんなが撤収した後に倒壊してしまったわけで、ある意味非常に危険な状態であったわけですけれども、私も消防団を20年やってきて、そのようなことはなかったので、現場の指揮者に何か問題がなかったのかどうかお伺いさせてください。

◎消防長(本多高弘君) 指揮者の指揮の仕方ということですけれども、先ほども御答弁したとおり、現場の指揮者は経験豊富な、消防管理規程で定められている管理職が指揮者になるということでございます。やはり現場の判断というものがそこで求められるわけですので、その経験の中から適切な指揮をするべきというふうに考えておりますので、風下に、危険な位置に消防団がおったというのが事実であれば、それは後々検証して改善していかなければならないことかと思います。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 事実を確認してということですが、私も8時間現場におりましたので、確実に風下で消防団は活動していたということです。
 また、当日、8時間に及ぶ消火活動だったわけですけれども、常設消防には4時間ルールというのがあって、時間が来ると交代されるわけです。分団にはそんな余裕はなくて、8時間ぶっ通しの作業であったということで、消防団の安全を管理する側として、団員たちに話を聞く限り、かなり問題があったと言わざるを得ない。安全を担保するためにしっかりとした運用規程がつくってあるのか、また、その規程を分団に伝えてあるのかをお伺いさせてください。

◎消防長(本多高弘君) ただいまの御質問は、特に消防団の消防活動時における休憩、安全管理の配慮、ルールづくりのお話かと思いますけれども、火災現場における休憩につきましては、長時間にわたる活動などで、酸欠や脱水症状等を未然に防止するなど、必要に応じて休憩させる場合もございます。今後も、ルールづくりというわけではなくて、火災現場などでの休憩と安全管理につきましては、現場指揮者と消防団指揮者の間でよく連携して対処するようにしていきたいというふうに考えております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 今、御質問したのは、運用規程があるのかないのかをお伺いしているので、これから検討していきますということではなくて、よろしくお願いします。

◎消防長(本多高弘君) 先ほどの御指摘の常備消防のほうの4時間ルールというものでございますけれども、規程はございますけれども、ただ、火災現場・災害現場において、それを確実に守らなければいけないというものではなくて、やはり現場の状況に応じて、火災ならそれが鎮圧されるまで活動しなければいけませんので、その状況に応じてそれを運用していくというふうな形になっております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 本署のほうにはあるかもしれませんけれども、ではその規程を分団に伝えてあるのか、もしくは広域消防になったのであれば、例えば、4時間その当該分団が出たらほかの分団を呼んでくるとかという運用規程もこれからつくれるかと思いますけれども、現状、規程をつくって運用されているのかをお伺いしているのです。

◎消防長(本多高弘君) 分団のほうにそういう規程があるかということですけれども、詳細なる規程は現状ではございません。ただ、何度も御答弁させていただきますけれども、現場での状況で、総括的に指揮者が分団のほうのリーダーと状況を把握しながら、休憩等はとっているというふうな現状でございます。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 現場で適宜対応するということではなくて、運用規程をつくっていなければ、現場の指揮者のスキルによっては、なかなか気が回らなかったりすることがあろうかと思うのですよね。だから、そこら辺のちゃんとした運用規程があるのかないのか、本署にはあるかもしれないけれども、分団にその規程も適用されて、それを伝えているのかどうかをお伺いしているのです。

◎消防長(本多高弘君) 分団のほうにはそういう詳細なる規程はございません。ですから、火災現場等の対応については、あうんの呼吸といいますか、そういう形で指揮者が統括して活動していただいているというふうな形になろうかと思います。

◆3番(大川裕君) ないということであれば、今回の火災現場の状況を踏まえてみても、なおさら規程をつくっていってあげないと、消防団としても高齢化も含めてなかなか対応ができなくなってきているかと思います。そこら辺でそういった規程を今後考えていく方向性にあるのかどうか、いかがでしょうか。

◎消防長(本多高弘君) 3番大川議員からの消防団への規程という御提案でございますけれども、通常、消防は五、六時間の対応が多いということで、基本的には、現場を通して活動するために、その交代の規程というものは必要ないのかなと思います。ですから、扇町の火災のように、完全に消火するまで、台風の影響もありましたけれども、相当長時間かかっていたということで、特異な例でございますけれども、そういう場合は、やはり現場での指揮者の判断というふうな形でやっていきたいのです。ただ、先ほどもちょっと御答弁しましたけれども、当然、現場での活動というのが長時間にわたりますと、酸欠ですとか脱水症状ですとかそういうおそれもありますので、そういうことを勘案して、しっかりと休憩等をとるようにということは考えていかなければいけないというふうに考えております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 登壇したときの質問内容のとおり、市町村長は消防団の安全を管理する立場にいるわけですから、そういったところの運用規程があうんの呼吸であっては困るわけで、一歩間違えば、本当に消防団員が倒壊した建物の下敷きになるような状況だったわけですから、そこはやはり消防として考えなければいけないところだと思いますけれども、いかがでしょうか。

◎消防長(本多高弘君) 3番大川議員の御質問、消防団員の安全確保につきましては、やはり常備消防としてはその点は十分に考えておりまして、現場の指揮者は常にそれを念頭に消火活動に当たっていただくようにしております。ですから、今例にお話しになりましたけれども、火災現場の建物に突っ込んで倒壊して被害を受けるというようなことは絶対にさせてはならないというふうな形をとっておりますので、それはプロの常備消防が行うことというふうなすみ分けをしておりますので、御理解いただきたいと思います。

◆3番(大川裕君) そのすみ分けができていなかった現場が扇町だったわけで、それは普通であれば常備消防が2階に上がって放水するのが当たり前のことなのですけれども、第9分団とか第10分団の人間が上に上がって放水していたことが問題だと思うのですよ。そこら辺はもうちょっと考えた中で消防団の安全管理をしっかりと徹底していただきたいというふうに思いますが(「市長に」と呼ぶ者あり)市長にお伺いいたしますが、消防団の安全管理については市町村長に責務があるというふうに冒頭お話をしたとおりでありますけれども、それについてはいかがお考えか、見解をお伺いいたします。

◎市長(加藤憲一君) 今、消防長が答弁いたしておりますけれども、広域化云々の以前から、現場における災害、火災鎮圧に向けては、常備消防と非常備消防の協力が不可欠であります。そういった中で、今、消防長が答弁いたしましたけれども、特に十分な装備を持たずに現場に入っていく、消防署員の到着を待たずに活動することもある、そして今回のように長期化した場合に非常に危ない局面に立つこともある、こういった消防団の方たちの安全を守ることは、言うまでもなく当たり前のことであります。これが、今年特に大きな火災現場があり、また長時間にわたる消火活動をするような中で、さらに厳しく問われたという年であったということは私も認識しております。また、今回は南町の火災についても質問があるようでございますけれども、今回起きた大型の火災というものを十分検証して、そのあたりは、我々小田原市はもとより、足柄消防の皆さん方にも心配をかけることのないように、そこはしっかりと検証していかなければならないと考えております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 先ほど登壇しての質問で風下の話をさせていただいたのですけれども、火災で危険なのは、火はもちろんですけれども、煙も危険であります。本署はフルフェイスのマスクに酸素ボンベという装備がありますけれども、当日、分団はヘルメットにタオルで鼻や口を覆っていた状態であって、それで風下で放水をしていたということですので、これでは消火する前に煙に巻かれて倒れてしまうとも限らず、分団の装備品について再考してあげなければならないと考えております。折しも11月25日付の報道で、消防庁が消防団の装備品について25年ぶりに基準を一新する方針になったそうでありますが、これを受けて、市ではどういった対応をされるのかお伺いいたします。

◎消防長(本多高弘君) 消防団の装備でございますけれども、現状、マスクですけれども、これは消防団車両1台につき20個入りのものを1箱用意してございます。それからゴーグル、これも同様に5個ずつおのおの配備済みではございます。この更新でございますけれども、ゴーグルについては小型動力ポンプの更新時に合わせて5個ずつ更新しているというふうな現状はございます。ただ、常備消防の装備に比べたら簡易なものということなので、先ほど市長も答弁しましたけれども、どうしても装備の違いがありますので、おのずと役割分担というものが決まってくるかというふうに考えております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 先ほどの質問は、今後、消防団に対しての装備をいかに充実させるかということで、消防として検討されているかという内容だったわけですけれども、その点についてはいかがお考えですか。

◎消防長(本多高弘君) 今後の装備の充実でございますが、できるだけこちらも努力していきたいと考えておりますけれども、国の総務省消防庁の方針としましても、今年度から、東日本大震災の教訓を受けて、消防団の安全管理と装備の充実というものを打ち出しておりますので、そういう国のほうの財源の確保というものを視野に入れながら、できるだけ努力をしていきたいというふうに考えております。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 消防の火災現場に行くと、消防団員、私もそうだったのですけれども、頭にかーっと血が上ってしまいまして、火を消しに行かなければという使命感で現場に突っ込んでいってしまうわけですから、やはり運用規程とかそういったところはある程度してあげないと、かなり危険なことになるかと思いますので、ぜひ御検討いただきたいというふうに思います。消防団は任意の団体でありますけれども、消防活動においてはなくてはならない存在でありますから、部隊運用については、装備の充実も含め、重々安全管理をしていただきたいと思います。
 それでは、次に観光施策についてお伺いいたします。
 入り込み客数が14%ふえているということで、これは喜ばしい限りなわけですけれども、実際に具体的に分析結果を踏まえて、中心市街地へ観光客を回遊させるために、どのような施策を講じているのかお伺いさせてください。
 また、市民会館跡地、待機場所としてはいいとしても、中心市街地へのバスの誘導が必要と考えられますが、見解をお伺いいたします。

◎市長(加藤憲一君) 観光施策に関連して、特に観光バスの街なかへの誘導に関連してのお尋ね、私のほうから答弁したいと思います。
 観光バスの駐車場につきましては、現在、藤棚臨時観光バス駐車場を使っております。先ほど登壇で御答弁したように、現在の市民会館の跡地にこういった大型バスが停車できるような空間の確保、こういったものを考えているということでありますけれども、来訪者をはじめとする歩行者の回遊促進を図ることが、言うまでもなく、にぎわいや魅力ある街なかの創出また活性化になりますので、一般車の駐車場はもとより、新たな観光バスの乗降場所の設置、これも大変重要な課題となると認識しております。市民会館の跡地にバスを置く場所ができても、そこからすべて駅前まで皆さんが歩いていくのかということは、当然皆さんが御懸念の点だと思いますので、駅周辺に何らかの乗降場所、こういったものの確保も必要ではないかということも内部では議論しているところでございます。いずれにいたしましても、中心市街地の駐車施設につきましては、やはり総合的なまちづくりの観点から検討していく必要がありますし、また、芸術文化創造センターがスタートいたしますと、そういった関連での需要の変化も想定されるところでございます。したがって、そういう状況を踏まえまして、来年度、駐車場整備計画の策定を予定しております。その中で、一般車の駐車場の利用の現況、また需要調査及び配置計画等に加えまして、回遊促進も考慮した観光バスの駐車場あるいは乗降のあり方、こういったことについても検討してまいりたいと考えています。
 私からは以上です。

◎経済部長(長谷川孝春君) 再質問のうち残りの1点につきましては、私から御答弁させていただきます。
 入り込み観光客調査の分析を踏まえて、どのような施策を講じているかという再質問でございました。これまで、小田原市を訪れる観光客、特に小田原城址公園を訪れる観光客の回遊性の向上を図るということが大事だというふうに考えておりまして、現在、観光回遊バスの運行、レンタサイクル事業の実施、街かど博物館の認定、ウォーキングコースの設定など、本市の恵まれた観光資源を最大限に生かす方向でさまざまな施策を展開しているところでございます。また、この7月から小田原城址公園藤棚臨時観光バス駐車場を有料化いたしたわけですけれども、このときに、城址公園の見学客のみに限定していた従来の形を、中心市街地を訪れる観光バスにも開放いたしました。これによりまして、7月からこれまでの間、順調な利用台数で推移しておりまして、おおむね利用者には好評を得ております。そのほかにも、昨年から国の施策を利用して、市民団体や観光協会、県などの観光関連団体とともに、フォーラムやモニターツアーなどを実施しておりまして、本市の資産を生かした、特に「まち歩き観光」の推進に力を入れて取り組んでいるところでございます。
 以上でございます。

◆3番(大川裕君) 今の市長の御答弁で、降車場は検討していくというお話を伺えて、少しほっとしております。駅前に降車場ができれば、回遊性が出てくるわけで、やはり中心市街地に人を回遊させるためには駅前に降車場を設けるべきだと私も考えておりますが、市民会館跡地を駐車場にするにはあと何年もかかるわけで、それまで観光バスの駐車場というのは藤棚臨時観光バス駐車場ぐらいしかないわけです。観光バスの駐車場は計画ではホール建設後ということですけれども、基本的に時流の流れをつかむには前倒しでいくことも考えなければいけないというふうに考えるのですが、例えばホール建設予定地、今は草原みたいになっていますけれども、そこを臨時の駐車場で開放することとか、そういったことは御検討されているかどうかお伺いさせてください。

◎経済部長(長谷川孝春君) 今の臨時の観光バスの対応につきましては、私から御答弁させていただきます。
 基本的に中心市街地そのものにつきましては、物理的に非常に限られたスペースだというふうに思っておりまして、その中で、常設の臨時バス駐車場としては今再質問で御答弁したとおりでございます。ただ、臨時的な観光バス駐車場の対応につきましては、これは一般車両も含めての答弁にさせていただきたいと思いますけれども、例えば桜の時期あるいは北條五代祭りの時期、そういった小田原に車が非常に集中する時期につきましては、やはり臨時的なバス駐車場を含めた駐車場の対応を図っていかなければならないというふうに思っております。そこで、今年の5月ですけれども、初めての試みといたしまして、これは一般車両のみを対象にしたわけですけれども、競輪が開催していなかった時期でしたので競輪場の駐車場を借りて、そこに臨時的な駐車スペースを確保したということがございます。来年に向けましては、この臨時的な対応をさらに充実させていきたいというふうに考えておりまして、例えば、近くの学校施設ですとか、あいているスペース、今御指摘があったホールのところが可能かどうかというその辺の検討は別にあるとしても、現在あいているスペースでどの程度対応ができるのかということを検討して、一般車両、それから観光バス駐車場まで検討して、来年度実施ができるかどうか、それはわかりませんけれども、前向きに検討して対応していきたいというふうに思っております。
 以上でございます。

◎文化部長(諸星正美君) ただいまの再質問で、芸術文化創造センターの建設予定地についてのお話がございましたけれども、こちらは以前からそういった御要望などもいただいているのは承知しておりまして、イベント時に可能な範囲で対応させていただいていることも事実ですけれども、基本的には、国から社会資本整備総合交付金などの御支援をいただいて購入している土地につきましては制約がありますことから、そういった形での開放がなかなかしにくいというところで、以前からも申し上げているとおりでございますので、御理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。

◆3番(大川裕君) 入り込み客数がふえてきたとはいえ、まだ14%ということで、これからオリンピック等々いろいろなビッグイベントがあるわけで、できれば時流に合わせたしっかりとした計画でやらなければいけないところだとは思いますけれども、臨機応変さというのも時として必要になってくるかと思います。今年の秋、何回か日帰りバスツアーに参加する機会がございまして、バスツアーに行くと購買力というのは半端でないわけで、自分もそうだったのですけれども、やはり荷物を運んでくれたり、運転しなくていいという頭がありますと、やはり財布のひもも緩くなってくると思うのですよね。そういったお客さんをこれからもっと小田原として大事にしていかなければいけないと思いますし、先ほどの答弁の中にも94%が日帰りということであれば、なおさら日帰りバスツアーみたいなものはもっと大々的にやっていく必要があろうかというふうに思いますので、駐車場整備とあわせて、しっかりとした施策をやっていくことが、今後、観光産業の発展につながっていくかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、アマゾンの質問に移らせていただきます。神奈川県フェア「小田原特集」について、幾つか再質問させてください。
 まず、結果については、多くの出店や出品があって、本市特産品の販売につながったことを受けて、市では大成功であったととらえられているようですけれども、これについては、市が十分に周知されて、しっかりと準備されたことが要因ではないかと認識しております。特に売れ筋は、詰め合わせのセット商品が多かったようでして、今後どのような商品を出品すればいいのか、大きなヒントになるのではないかと感じました。
 金額についてはいろいろと評価が分かれるところだと思いますが、私は何人かの出店者の声をお聞きしましたけれども、たくさん売れたという方がいらっしゃる一方、あまり売れなかったという方もいらっしゃいます。これはしようがないことですけれども。私は数字的な結果はもちろん、出店された市内事業者の声にしっかりと耳を傾けて、今後の事業展開につなげていくことが必要十分条件であると考えております。そこで、市では、販売実績の数字ではなくて、「小田原特集」における出店者の声や反応についてどのように考えているのかお伺いいたします。
 また、このページを見た人に実際に本市の特産品を購入していただくには、本市の特産品の魅力をしっかりと訴えることで興味を持ってもらって、それがぜひとも欲しいとなっていただかないと、これは困るわけで、さらに、できればリピーターになっていただいて定期的に買っていただければ、なおさら結構なことだと思います。先ほどの御答弁では、今後も「小田原特集」を継続して実施して、本市の特産品のインターネット販売に取り組んでいく旨のお話がありましたけれども、そのためには、まず市内事業者が本市特産品の魅力を十分に発信できることが必要不可欠ではないかと考えています。ついては、インターネット販売になれていない「小田原特集」の出店者に対して、市ではインターネット販売の技術的な指導をしていく考えがあるのかどうかお伺いさせてください。

◎経済部長(長谷川孝春君) アマゾンに関する再質問の2点につきましては、私のほうから御答弁させていただきます。
 まず、「小田原特集」における出店者の声や反応についての質問でございますが、本市でも出店者の声をいろいろと把握してございます。今3番大川議員の御指摘のとおり、よく売れたという声もあれば、思うように売れなかったという声も聞いております。また、神奈川県フェアの期間、1カ月間でありましたが、これが過ぎても、現在まだアマゾンのページ上では「小田原特集」を掲載しておりまして、そうしたことから、もう少し長い期間で「小田原特集」の結果を受けとめたいという声も伺っております。いずれにいたしましても、本市では、今後、出店者の声あるいは関係団体の意見等に耳を傾けながら、「小田原特集」に取り組んでいきたいというふうに考えております。
 それから、2点目の「小田原特集」の出店者に対するインターネット販売の技術的な指導についての御質問がございました。神奈川県フェア「小田原特集」の結果について、アマゾン社と検討した中で、どのようにして本市の特産品の販売を拡大していけばいいのかということを議論しているところでございます。アマゾン社では、今回が初めての取り組みだったという出店者もございまして、インターネット販売になれていない、そのために、商品の見せ方ですとか説明の仕方、こういった点に多く改善の余地があるのではないかというふうにアマゾン社では考えております。そこで、本市では、そういった課題をどのように解決すればいいかということを考えて検討しているところでございまして、商品の魅力をうまくユーザーに伝えることができるような見せ方ですとか説明の仕方、アマゾン社と協力して、出店者に対してその手法等についての勉強会等を開催していく考えでございます。
 以上でございます。

◆3番(大川裕君) 御答弁ありがとうございました。
 「小田原特集」をブラッシュアップして、地域経済活性化のために、よりよい取り組みにしたいと私も強く考えております。市では、「小田原特集」の出店者に対して、勉強会等のインターネット販売についての技術的な指導をする考えがあることはすばらしいと考えますが、さらに言わせていただくと、私、アマゾン社との調整をはじめ、「小田原特集」において市が果たすべき役割にはもっといろいろなことがあるのではないかと思います。アマゾン社が持つノウハウを市内事業者へ広めて出店者のレベルアップを図っていくこと、また、リピーターになっていただくために、「小田原特集」を随時更新して、季節感やしゅんを感じさせるページを構築していくこと、多くの閲覧者を集めること、そのためのアイデアや計画実行については、本市の魅力を十分に知り尽くした行政ですとか、もっと言ってしまえば、トップである市長が率先して取り組む必要があろうかと考えております。「小田原特集」の市長から皆様へのごあいさつには、「是非、この特集を機会に、多くの皆様に小田原の持ついろいろな魅力をご発見いただくとともに、小田原の街へも訪れて頂ければ幸いです」とございます。市長におかれましては、「小田原特集」を通じて小田原の持ついろいろな魅力を御発見いただき、小田原のまちへも訪れていただくためには、「小田原特集」をどのようにしていきたいのか、また、どのようになるのが理想なのかお伺いいたします。

◎市長(加藤憲一君) この「小田原特集」をどのようにしていきたいかという考えでございます。先に3番大川議員から提案されてしまった格好になりましたけれども、私も、このアマゾンの「小田原特集」、3番大川議員がおっしゃるように、ただ単に小田原の特産品をアマゾン社のウェブページを通じて全国のアマゾンの購入者の方にお知らせするというだけではなくて、ここに入ってくると、いわば小田原ブランド、ひいては小田原スタイルのようなものの総合カタログのようになっていて、そこから随時いろいろな切り口の小田原の魅力が発信されているという状況をやはりつくり出していきたい。そのためには、掲載するページ上の工夫もありますけれども、やはり出店者サイドがどういう切り口で自分たちの魅力あるいは小田原の魅力を伝えていくかということの作戦立てなり、あるいは工夫なりが必要だと思っています。そういうことにおいて、これからまさにいろんな方のお知恵をいただきながら、このページのブラッシュアップをしたいと思っています。
 いずれにいたしましても、今回は代表的な特産物、かまぼこ、梅干し、また木製品等々、こういったいわゆる小田原ならではの物産が多かったわけでありますけれども、これからはまた違う切り口の、近年のライフスタイルの志向にかなったようなものも含めて、市内の多様な分野から多くの事業者が参画していただいて、多くの本市の特産品情報が全国の消費者に行き渡って、消費者が小田原に興味を持って、そして結果として多くの方がこの小田原に訪れる、そういう好循環をつくり出す、まさに最初のポータルサイト、入り口になっていくような形になっていけば理想だなというふうに思っております。いずれにいたしましても、3番大川議員も含めて多くの皆さんから御意見をいただいて、これについてはしっかりと進化をさせてまいりたいと思いますので、御協力をお願い申し上げます。
 以上です。

◆3番(大川裕君) 市長のお考えもよくわかりました。新聞の折り込み広告とか、毎回同じようなチラシというのは、なかなか新鮮味がなくて、やはり各店舗のホームページにしてもいつも同じだとなかなか見ないというふうになってしまうと思います。随時更新するなり、本当にしゅんを感じさせるようなページ展開を今後していっていただきたいと思いますが、実際取り組んでいくのだという強い御意志も感じましたので、大きな成果を上げられることを期待いたしております。
 ところで、私は、今回の「小田原特集」が初めての取り組みのため、興味があるものの出店しないで、まだ様子を見ている市内事業者の方々も大勢いることも承知いたしております。今回は21社の出店だったわけですけれども、アマゾン社の御厚意により月額固定料が3カ月間無料ということになっております。しかしながら、この3カ月が過ぎますと、当然、月額固定料が発生するため、新たに出店したいという事業者がちゅうちょしてしまうのではないかと、少し危惧しておるところでもあります。そこで、技術的な指導はもちろんですが、月額固定料の補助といった、市内事業者が新たに出店しやすくなるような施策を今後ぜひとも展開していただきますよう、こちらは要望とさせていただきます。
 いずれにいたしましても、今後、「小田原特集」がどのように展開されていくのか、私だけでなく、多くの市内の事業者が興味深く見ておりますので、市長をはじめ市執行部の今後の取り組みに期待をいたしまして、私の質問を終わりとさせていただきます。

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