平成25年3月27日 定例会
◆3番(大川裕君) それでは、議案第29号 平成25年度小田原市一般会計予算の修正案について賛成討論をさせていただきます。
既に何人もの議員の方が申し上げているとおり、市民の皆様への周知不足やベルジュとの調整不足等さまざまな点が不足しているのはもちろんのことですが、加えて、特に影響を受けるであろう市内商工業者に対し、コンセンサスがとれていない点も指摘せざるを得ません。私が議員になる前から、この件に関して多くの商工業者から生の声を聞いてきましたが、ほとんどの人は反対でありました。包括的なグランドデザインがない、地下街で周辺部の商店街のPRをしても回遊するはずがない、ほかの都市と似たような駅前にしてどうするなどなどさまざまでありました。私も地元で長年なりわいをしておりますので、そういった意見に対して全く同感であります。特に、現状を踏まえた包括的なグランドデザインがないことは致命的です。ベルジュの建て替えも含め、50年に一度の機会に対し、拙速に事を進めてしまっては、都市の顔になるべき部分がいびつになってしまうと危惧しております。また、周辺商店街への影響も甚大になることが予想されます。地下街がオープンすれば、ただでさえ駅近辺に商圏が狭まりつつある状況に、ストロー現象により拍車をかけるのは確実でしょう。
ここは、さまざまな状況をきっちりと把握した上で事に処す方が賢明であります。将来、税収の減収が予想される中、施策の優先順位をしっかりと踏まえて物事を進めねばなりません。税金は無尽蔵ではないのです。これこそが、持続可能なまちを標榜する本市のとるべき道だと考えます。しかしながら、地下街を現状のままにしておくというのは得策ではありません。私も含め、多くの方々の共通認識であるというふうに考えております。
議員各位におかれましては、何とぞ御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、賛成討論とさせていただきます。