第49回神奈川県消防操法大会

つい先日、神奈川県消防操法大会が厚木の消防学校で開催された。
自分もかつて分団長をさせて頂いた小田原市消防団第9分団が、36年振りに小田原の代表として出場した。
小田原には22の分団があり、この大会は二年に一回なので、計算でいくと44年に一回の割合で出場の機会が回ってくるのだが
(小田原は各分団が持ち回りで出場するため)
昔は毎年開催されていたので今回36年ぶりとなった訳である。

先輩方の話では前回の大会の時は優勝を狙えると意気込んでいたのであるが、意気込みすぎて前日に吸管を磨き過ぎて
本番でうまいことポンプに繋がらずにタイムロスをして涙を飲んだと伺っていた。
うちの分団にとってはさながら36年間の積年の思いを晴らす場となっていた。

四月から練習が始まり、直前二週間はほぼ毎日、細かい所作までミスなくこなせるように繰り返し訓練をしたそうである。
優勝候補は三連覇を狙う南足柄市を始め横浜市や藤沢市などが下馬評で上がっていたが、小田原はまったくのダークホース。
何しろ49回の歴史で優勝である最優秀賞をとったことがない。

現地へ応援するために地域の自治会長始め歴代分団長達とバスで乗り込んだ。
現場へ行って一番びっくりしたのは、ポンプがチーム毎に違うこと!
どこも数百万はする最新のポンプを持っているのだが、我がチームのポンプといえば…15年前の旧式のもの!
選手の話だと水を吸い上げるのに1〜2秒違うらしいのだが、これでは同じ土俵で戦うのは無理があるのではないかと感じた。
標的を倒す時間と選手の所作で点数が決まるのであれば、なおさら同じポンプを使わなければ不公平だと思うのだが…

開会式が終了し各チームの演技が始まった。小田原は全23チーム中二番目と早い順番だった。
訓練通りの素晴らしい出来で演技が終了した。(若干タイム的に選手には不満があったようだが)
点数は92.5!これは後で知ったことだが神奈川歴代二位の点数だそうである。
その後強豪がこの点数を見て焦ったかどうかわからないが、どこもこの点数を超えることはなかった。
後輩たちは見事に優勝を勝ち取ってくれただけでなく、第9分団積年のリベンジと小田原初という勲章も付けてくれた。

当日の演技はこちら http://youtu.be/biBjD30JKBQhttp://youtu.be/biBjD30JKBQ

実際の火事場でこのような動きをすることはない。
しかし長期間の訓練を通じて、本署や地域との繋がりがより強固になり、地域の中の防災力の向上に確実に寄与していると感じる。
後輩たちに祝福と感謝を改めて伝えたい!やったね!ありがとう!

その日の夜は痛飲してしまいました(苦笑)

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