小田原は関東大震災の記憶から、従来より災害に対する意識は高い地域でした。しかし東日本大震災が発生し、私たちの防災意識は抜本的に再構築しなければなりません。
大変悲しいことですが、東日本大震災では、253名もの消防団員が犠牲となりました。消防団の人々は、避難所に逃げ遅れた高齢者がいないことに気づき、救助に向かい津波にのまれたといったケースや、避難しない住民を説得していて津波にのまれたといったケースが多く報告されています。なぜこういった事が起こるのかといえば、災害に対する初動は地域で行うしかないからなのです。防災は「地域を熟知している」ことが非常に重要で、消防団や自治会といった地域の組織を中心に災害に対する初動体制の拡充が必要です。
これは近々に起こるといわれている災害に対して喫緊の問題です。