箱根は世界に名だたる観光地です。小田原はいにしえの昔から箱根の玄関口として栄えてきました。徒歩しか移動手段がなかった時代は、今では想像もできないほど、箱根は険しい難所であり、旅人は小田原の宿で、明くる日の箱根に望む決心を固めたそうです。
「箱根」は今や世界で通用するブランドですが、「小田原」を「箱根」にならぶブランドに育て上げることができれば、地域経済においてそのシナジー効果によるインパクトは絶大なるものが期待できます。
例えば箱根の不得意な分野を小田原が補完するという連携もあるでしょう。世界的なブランドである「箱根」でも、どちらかといえば「食」は箱根の不得意分野ではないでしょうか。もちろん箱根にも美味しいお店はたくさんありますが、「箱根に行ったらこれを食べたい」という地域の名物といった具体的なイメージは薄いように思います。しかし「食」は小田原の得意分野です。最近では「小田原丼」など新しい動きが始まっていますが、2,000万人の観光客数を誇る箱根の玄関口として、さらに大きな成長戦略を描ける分野であると考えます。