行政視察二日目

二日目は昨晩の雨も上がり快晴。
移動が早いので6時前に起床してバゲージにパッキングを済ませて
朝食を終えたのち鹿児島駅に向かう。
7時50分発の九州新幹線で熊本へ向かう。
初めて九州新幹線に乗ったわけだが車内は東海道新幹線とかなり違う。
800系のさくらは九州専用に開発された車両であると聞いているが、
シートからテーブルまで木材がふんだんに使われている。
乗り心地もいいのだけれど、
個人的なことを言わせていただくと
シートの柄が今三つ!更にサンシェードが簾のようなものになっていて
ちょっと悪趣味…。
全体的に和のテイストを押し出し過ぎていて調和が取れてないというかなんというか
外見が非常にいい感じなのに持ったいない。
そんなことを考えながら1時間ちょっとで熊本につき
在来線を乗り継いで視察目的地である玉名へ到着した。

ここでは六次産業についてのレクチャーを受けたわけだけれども
結果から先に言うと非常に勉強になった。
元々ミカンなどで一次産業的にはかなり盛んな土地柄で
全国でも生産量がベストスリーに入るようなものがいくつもある。
トマトなんかもその一つなのだけれども
土壌の塩分の多い干拓地でいわゆる塩トマトを
近年では多く生産しているようである。
大規模農家が多く農業法人もいろいろあるようだ。
担当者の話では、基本的に一次産業で生計が立てられる生産者でなければ
六次産業に手を出すべきではないし、そういった指導をしていないという事であった。
確かに窮余の策で手を出す種類のものではない。
改めて六次産業化のガイドラインは慎重にせねば共倒れになってしまうのかなと感じた。
しかし担当者のやる気と熱意は好感が持てた。
ここまで六次産業化をするに当たって厳しいレギュレーションはあまりないと思うが、
これはまさに一次産業を大事にしていることに他ならない。
まさに三国志ではないが、人あるところに人なく人なきところに人ありを
地でいってる感じであった。

その後再び熊本へ戻り当初視察項目にはなかったのであるが少し時間が空いたので
城巡りバスを使って名城熊本城跡を見て回った。
新幹線が通ったことで観光客が増え年間150万人の人が訪れるそうである。
小田原は40万人…
地勢的には中心地である福岡からの距離が
小田原〜東京の距離と同じくらい。同じ城下町。
まちの規模が違うとは言え、参考にすべきところはたくさんある。
新しく出来たお城を訪れる観光客を対象とした城彩苑というところも見たのだが
中身は、熊本の食と文化を体験できる施設となっていた。
こういった施設がお城の近くにあるのは非常に効果的である。
これを見てしまうと今のホールは果たしてこのままでいいの?と思ってしまう。
これからのまちづくりの方向性が小田原は明確でないのが
一番の欠点ではないかと熊本の地で改めて感じた。

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